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ありがとうを君に…
第9章 デート
退院したとはいえ、体が完治した訳ではなく
まだ疲れやすい…とにかく慌てず気持ちを楽に
やって行こう
私の新たな生活の第一歩…今日からスタートだ!
退院してから、入院時の保険金の請求をする為
病院に診断書をお願いしたり、誠一とは離婚に
向けての話し合いをしたりと、それなりに
気忙しくしていた
誠一は、家での仕事があるので離婚したからと
仕事に支障はなく過ごせる
仕事の心配をしなきゃいけないのは私だ
一緒に実家で働いてただけに、離婚となれば
辞めるという事だ
突然収入がなくなる…さすがに退院後すぐに
バリバリ働く事は出来ない
慰謝料として入院時の保険金、そしてその保険が
積立式だったので、あと数年払い込みすれば
満期で返ってくる
その残り数年分を誠一が払うと言い、満期金は
私が受取る事になった
「ここまでしか出来なくてごめんな」
きっと誠一には、いっぱいいっぱいの事なんだ
ろうと思う
「ううん、助かるよ…ありがとう」