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第3章 自称ミュージシャン男の彼女　麗奈（れいな）

こんなホームページを作ったが、バーナーや宣伝費を使わないと誰にも判らない。

お金のいらないサイトで宣伝しまくった。

２ちゃんねる、無料掲示板などで、アドレス記入して宣伝した。

終わったのが１７時。

うちの会社は１０時から１８時が営業時間。

時間外は自宅が２階なので、インターホンで対応している。

怨めしやボックスを久しぶりに開けた。

（うらめしやボックス＝自己破産）紙切れを見返し、アルバイトしてくれそうな人を選ぶ。

まずは選別から。本人又は連帯保証人が女性である紙切れを選んでいく。

夫婦でも恋人でも兄弟でも女性の名前があれば、ひょっとして万馬券ボックスに入れていく。

選別が終わった時には、５０件ぐらいあった。

事務所を閉めて残業だ！俺は社長だから決してブラックではない。

まあ、俺１人しかいない会社だし。

チラシの作成。

高収入って書いたら怪しさしかないチラシが出来上がった。

これではダメだな。

「貴女の空いている２～３時間。アルバイトしませんか？」

仕事内容は多方面あり。要相談。時給２千円～

そんな内容のアルバイト募集チラシを、紙くずにした人達に郵送した。

人材派遣会社名で郵送した。

どれだけ釣れるだろうか。本日の仕事を終わる。



次の日の朝が大変だった。

いつものようにメールチェックしていたら、振り込んだメールが殺到していた。

ネット銀行に振り込んだ人だけが手動なので、iDとパスワードをメールで送った。

これが結構面倒くさい。

ネット銀行の振込明細と照らし合わせながらの作業なので疲れる。

そして、カード会社からの振込。

１日で３０万円。３００人の人がご購入。凄っ！

また今日も、せっせと、無料広告。

延滞者には、メールでアルバイト斡旋メール。

女性のみに送りつけた。

一斉送信したところ、すぐにメールの返事があった。

今日の仕事帰りに説明が聞きたいと。１８時希望と書かれていた。

調べてみると、男の連帯保証人。

男の職業。ミュージシャン。年収４００万。借入金、抵当なしの１００万円。

契約書を見ながら考えた。

アルバイトの契約書を作成しておかないと、無許可で掲載し販売することになる。

撮影した内容は、すべて会社に寄与し、不服申し立てはしません。

などを入れ込んだアルバイト契約書を作成した。