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旧家のしきたり
第3章 最初の試練
しばらくすると扉が開き、清さんが戻ってきた。

「お嬢様、こちらへ」

美穂を連れているようだ。

部屋には、まず美穂が入ってきた。白い襦袢を羽織っている。顔に薄らと化粧も施され、いつもとは異なる妖しい色気が漂っていた。

「美穂、大丈夫か?」

「うん」

美穂は緊張していた。身体が小刻みに震えている。

後から清さんが入ってきて、扉を閉めると、その場で正座をした。

「今日の相手は、私がさせていただきます」

清さんは深々と頭を下げた。

「こんな中年男が相手で誠に申し訳ございませんが、これもお努めです。精一杯、やらせていただきますので、どうかよろしくお願いします」

いかにも清さんらしい律儀な挨拶だった。

「こっちこそ美穂をよろしく」

僕も一応、挨拶を返した。

「よろしくお願いします」

美穂も小さな声で言った。

清さんは大きく頷いて立ち上がると、着ているものを脱ぎだした。40代とは思えない筋肉質の立派な身体が現れた。年相応に多少の脂肪は付いているものの、お腹はしっかりシックスパックに割れている。男が見てもほれぼれする身体だ。

「きゃっ」

美穂が頬を赤く染め、逃げるように清さんから視線を逸らした。見ると、清さんの股間で男のシンボルが、堂々とそそり立ち、天を仰いでいる。真面目な清さんからは想像できない卑猥な姿に僕も驚いたが、考えてみれば美穂のような若くて美しい女性を抱けるのだ、興奮するのは当然なのかも知れない。清さんも男ということだ。

それにしても清さんのものは大きかった。僕のものよりも二回り以上太くて長い。色も相当使い込んでいるのか、赤黒くドスがきいている。

あんなものが美穂に入ったら、美穂はどうなるのだろう……。僕は少し不安になった。
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