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逆転 (大人の教育をしてやるよ!)
第3章 ソノあと
職員室に入りお弁当と水筒を手提袋に入れて、紅葉は職員室を出る。
職員室を出てすぐ階段がある。
…この階段を昇らないと行けない。
紅葉の頭はある想像で不安が胸いっぱいに膨れ上がる。
『階段を昇る時に…下にいる人にスカートの中見られないかな!?』
紅葉は兄の楓から漫画や小説を借りてよく読んでた。
少年漫画ではよく(?)パンチラのシーンがある。
風が吹いてスカートが捲れるシーン。
体育座りでパンチラになるシーン。
スカートが短く前屈みになりパンチラになるシーン。
そして…階段を昇る時、下に男子がいてスカートの中が見えるシーン……
紅葉は階段に誰もいない時を見計らって階段を昇る。
生徒や教師が階段を通る時は立ち止まり、目を反らして、さりげなく手さげ袋を後ろに回しスカートを抑えるようにする。
こうしてなんとか無事に階段を昇り、第二音楽室までたどり着いた。
ホッと…いや、深く胸を撫で下ろり、紅葉は第二音楽室の鍵を取り出し扉を開ける。
その時、背中を押され中に入った…
後ろを向くと…
鋭い目をした狼が立っていた……