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助けて兄ちゃん!! 妹受難物語 スクール水着は絶・対・絶・命
第4章 鬼畜なる犯人、お前は鬼か、悪魔か、ロリコンか!?
虚ろな瞳のまま横たわる沙羅の顔面に、ペットボトルからタラタラと滴る冷水が、12歳の乙女を、この生き地獄のような厳しい現実に引き戻す。
「泣き叫んでもいいって言ってるじゃーん。この部屋は防音処理万全、だからさ」
(ああ…兄ちゃんの言うとおりだった…。絶対ドアなんて開けるんじゃなかった…。どうして、あの時、この人を中に入れたりしちゃったんだろう?)

幼いながらも、人様に迷惑をかけてはいけない、と思い日々を送っている沙羅は、外から困惑した声を発する相手を迎え入れるべく思わず、兄からの言いつけを破ってしまったのだ。あとは、変質者の独壇場、お約束の当身を食らわされ、素早く抱きかかえられ、裸足のままつれ運ばれた場所が、この一階ロビー脇の小部屋だ…。

「実は、今日は写真週刊誌『ズーミング』の発売日でさ…。今週は君とおんなじくらいの年齢のジュニアアイドルの特集だったんだ…。それを眺めながら、君の部屋に仕掛けた盗聴器を操作していたら、スクール水着が何とかかんとか言ってるのが聞こえたから、まさかとは思ったけど…。マジで、沙羅ちゃんの旧型スク水姿が拝めるなんて、ビンゴって感じだったよ」
そう、この男の正体は、あの管理人だ。

「ウ、ウソッ!!…に、兄ちゃんッ!!」
沙羅は兄の姿を見つけ、ドアに駆け寄った。管理人室隣に設けられた小部屋は外観は用具入れの扉にしか見えない。が、その小窓には特殊テープが張られ、マジックミラー要領で、内部から外界が見えるが、外からはまるで中の様子は伺い知れない。これもこの管理人が、外を行く顔馴染みの姿を拝みながらも、救出される事の無いという絶望を味わい、その欲望の餌食となる恐怖を増幅させるためのいわば『演出』だ。

「に、兄ちゃんッ、私だよッ、沙羅だよッ、ここにいるんだよッ、助けて、お願いッ!!」
「はははは、いいぞいいぞ、もっと怖がれ、そして助けを求めろぉ。往生際が悪い娘ほどいたぶって愉しいものはないからなぁ…ふひひひ、だが、そろそろ、本格的に屈服させに行くとするか」
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