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友泉(ゆうみ)とたっくん
第1章 友泉(ゆうみ)とたっくん
それから90分後のことでありました。

かあさんは、ぼくが一時間半過ぎてもお風呂からなかなか上がってこないので、一体なにが起こっていたのか心配になっていました。

その時でありました。

(ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク…)

お風呂場の方でブクブクとあわだつ音が聞こえていたので、かあさんはもしかしたらと想いましてお風呂場へ行ってみたのでありました。

その時に、非常事態が発生していたのでありました。

「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!たっくん!!」

ぼくが浴槽の中でおぼれていたのを目の当たりにしたかあさんは、強烈な叫び声をあげていました。

「かあさん…苦しいよ…かあさん…」

大変だ…

たっくんがお風呂場でおぼれているわ…

助け出さないと…

かあさんは、大急ぎで近所の人たちに助けを求めに行きました。

「大変よ…たっくんがお風呂の中でおぼれているの…早くしないと…たっくんが死んじゃう!!」

かあさんは、となりの住人に助けを求めました。

「こりゃいかん…」

となりの部屋のご主人と息子さんが大急ぎで浴室にかけつけまして、浴槽の中でおぼれているぼくを浴槽から引き上げました。

「たみおさん、しっかりしてください!!」
「たみおさん!!」

この時ぼくは、心肺停止の状態におちいっていたので生死の境をさまよい続けていました。
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