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第14章 番外編 聡のトラウマ 翔子の秘密 ②

部屋に入ると、既に翔子は布団に包まっていた・・
この間とは異なり、電気は煌々と灯っている。
「えっ、お、お姉ちゃん・・ど、どうしたのっ？」

一眼見ただけでわかる翔子の泣顔、大きな涙がまた溢れた。

「ねっ、聡ぃ・・お姉ちゃん、なんか、淋しいのっ・・お願いっ、今日は、翔子と一緒に寝てくれる？」
そう言いながら、布団を捲る翔子・・
ブルーのビキニショーツ1枚の翔子の姿に、息を呑む聡・・

布団の中は、翔子の甘い体臭で満ち溢れていた・・
聡の体を抱き締めながら、語り掛ける翔子。
「ねっ、聡は、男の子でしょ？ 男の子は、強くなきゃいけないんだよっ・・女の子を守らないと、駄目なんだよっ、分かる？」
「う、うんっ・・もちろん・・」
「じゃ、お姉ちゃんも、女の娘だから、聡が守ってくれる？」
「ボク、お姉ちゃん、大好きだし、絶対に守るよっ・・」
「じゃぁ、今日は、2人だけだし・・私、寂しくて、心が壊れそうで・・私の言う事、何でも聞いてくれる？」

尋常でない翔子の、様子に躊躇いながらも頷く聡・・

「聡っ・・実は、お姉ちゃん、悪いコトしちゃったの・・」
「えっ、悪いコトって、な、なに、したのっ？」
「んっ、付き合ってた彼を、振っちゃったの・・」

「聡も、学校で悪いコトしたら、どうなるの？」
「んんっとぉ、廊下に立たされてたり、罰を受けるよ」
「そうでしょっ・・だから、お姉ちゃんも罰を受けなきゃいけないのっ・・でも、1人じゃ出来ないから、聡に手伝って貰おうと」