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悪賢さで生きていくんだ異世界を
第2章 シャルの幼少時代
主人公のシャルは母親と2人暮らし。
使用人宿舎で生活している。
親子で1部屋。
ベットなどない。
トイレ・井戸・キッチンは共同。そんな生活だった。
読み書き計算出来るようになったのは10歳頃だった。
全部母親から習った。
シルフィード子爵様の使用人をしている母親。
仕事が終わってから勉強を教えてくれていた。
母屋と呼ばれている所がご当主様の住まいで、離れと呼ばれている所が使用人宿舎。
子どもの頃から母屋には近づいてはいけないと言われていたので、
宿舎と裏の塀の間の狭い所が使用人の子どもの遊び場だった。
その遊び場で遊んでいたある日。
その遊び場に毒蛇が現れた。逃げ回る子どもたち。
何処までも追いかけてくる毒蛇。
もう駄目かと思った瞬間に、シャルから黒い霧が漂って、ゆっくりと浮遊しながら毒蛇に向かって行った。
そして黒い霧の中を抜けて毒蛇が勢いよく飛び出してきたが、そのまま動かなくなった。
それを見届けたシャルは気絶してしまう。
動かない毒蛇は怖くない。子どもたちによる、たこ殴りで絶命した。
シャルが気づいた時には、絶命していて頭のない蛇を振り回している子どもたちがいた。
これが初めて魔法を使った時だった。
その事件が切っ掛けでシャルは天狗になった。
「魔物狩りしようぜ!」そう言って近所の子ども達を召集するが1日で飽きられた。
なぜなら、黒い霧は出せるのだが、犬、猫、ネズミに黒い霧が届かない。
人を見たら逃げる動物に、ゆっくりと浮遊しながら飛んでいく攻撃など当たらない。
1発撃ったら気絶する。気絶するのは動物ではなくシャル。それの繰り返し。まぁ、子どもはすぐ飽きるよな。
次の日にも召集をかけたが誰も集まってこなかった。
黒い霧の速さは、10秒で1mの移動だった。
この移動を測れるようになるまでには半年かかった。
1回で気絶していたのに、気絶する間隔が伸びている。
「俺は強くなっている。」そう自覚して、大風の吹く嵐の日に外に出て、風に向かって黒い霧を出してみた。
出した途端に自分が黒い霧に包まれて、眠り&気絶した。
目覚めたら次の日の朝だった。
母親に酷く怒られた。「あんな日によく外で寝られるわね。」
(そんな事言われても、あの風を止められると思ったんだもん。)
使用人宿舎で生活している。
親子で1部屋。
ベットなどない。
トイレ・井戸・キッチンは共同。そんな生活だった。
読み書き計算出来るようになったのは10歳頃だった。
全部母親から習った。
シルフィード子爵様の使用人をしている母親。
仕事が終わってから勉強を教えてくれていた。
母屋と呼ばれている所がご当主様の住まいで、離れと呼ばれている所が使用人宿舎。
子どもの頃から母屋には近づいてはいけないと言われていたので、
宿舎と裏の塀の間の狭い所が使用人の子どもの遊び場だった。
その遊び場で遊んでいたある日。
その遊び場に毒蛇が現れた。逃げ回る子どもたち。
何処までも追いかけてくる毒蛇。
もう駄目かと思った瞬間に、シャルから黒い霧が漂って、ゆっくりと浮遊しながら毒蛇に向かって行った。
そして黒い霧の中を抜けて毒蛇が勢いよく飛び出してきたが、そのまま動かなくなった。
それを見届けたシャルは気絶してしまう。
動かない毒蛇は怖くない。子どもたちによる、たこ殴りで絶命した。
シャルが気づいた時には、絶命していて頭のない蛇を振り回している子どもたちがいた。
これが初めて魔法を使った時だった。
その事件が切っ掛けでシャルは天狗になった。
「魔物狩りしようぜ!」そう言って近所の子ども達を召集するが1日で飽きられた。
なぜなら、黒い霧は出せるのだが、犬、猫、ネズミに黒い霧が届かない。
人を見たら逃げる動物に、ゆっくりと浮遊しながら飛んでいく攻撃など当たらない。
1発撃ったら気絶する。気絶するのは動物ではなくシャル。それの繰り返し。まぁ、子どもはすぐ飽きるよな。
次の日にも召集をかけたが誰も集まってこなかった。
黒い霧の速さは、10秒で1mの移動だった。
この移動を測れるようになるまでには半年かかった。
1回で気絶していたのに、気絶する間隔が伸びている。
「俺は強くなっている。」そう自覚して、大風の吹く嵐の日に外に出て、風に向かって黒い霧を出してみた。
出した途端に自分が黒い霧に包まれて、眠り&気絶した。
目覚めたら次の日の朝だった。
母親に酷く怒られた。「あんな日によく外で寝られるわね。」
(そんな事言われても、あの風を止められると思ったんだもん。)