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会えたから
第28章 帰国する
あっくんに電話する

「もしもし」
「ミオ!!何で連絡くれなかったの?」声を聞いただけでも、恐怖がよみがえる
「色々ありすぎて。一度会える?」
「当たり前でしょ?いつがいい?僕は今日でもいいよ。夜になるけど」
「じゃ、今夜」

そうしてあっくんと再会することになった
あっくんは家においでと言ったけど、やっぱり豹変の記憶が怖くて、お店にしてもらった

「おかえりミオ!!」
「ただいま。。。」
「連絡くれなかったから、心配してた」
「私は、待ってないでね。って言ったよね?」
「僕が諦め悪いの知ってるでしょ?待ってるに決まってるじゃない?向こうで何があった?」

私は、絵の事、ゲイのミシェルとヴィクトリアの事、住んでいたアパートの重厚な建物の話ニューヨークとナイアガラの滝の話など当たり障りのない事だけを話した

「ナンパされなかった?」
「友達はできたけどね」出来るだけ刺激しないように話す

「あのさ、あっくん、」言い始めると
「別れないよ」いつもの先制攻撃
「今日は言わせて。帰ってきたら専門学校に通うことに決めてる。バイトも元の店に戻って、忙しくなるし、チーちゃんの弟子生活も復活したい。何よりやっぱり、あっくんの事恋愛の好きではなかったの。あっくんとのデートも情事も最高だった。本当に今までありがとう。」一気に吐き出した。
あっくんは下を向いて聞いていた。そこで、衝撃の一言が
「忙しくなるなら尚更ミオには僕が必要だよ。」
「あっくん、私の話聞いてくれた?別れて欲しいの」
「僕が別れたくないの」
「ごめん。本当に無理。今までありがとう。私の事は忘れてね」

そう言って席を立ったら物凄い勢いで手を引かれた。
「ちょ、あっくん離して!」
「離さない。」そのまま手を引いてお会計を済まし外に連れ出された
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