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会えたから
第29章 あっくん
部屋の扉が開いて、あっくんが入ってきた入るなり、キツくキツく抱きしめられて、
そのままベッドに押し倒され、上から覆い被さり、両手を拘束される。そのまま無理矢理キス。

「あっくん、やめて」

「ミオ、何でリキ呼んだの?」

「偶然来ただけじゃない。知らないよ。リキと3Bは仲がいいんだから店にだって来るでしょ?」

「ミオはリキが好きなんでしょ?」

「リキは関係ないってば!!」

「ミオには僕しかいないんだよ。何でわからないの?」

「またその話?もう、いいかげんにして!私は別れたいの。もう会いたくないし、顔も見たくない!」

「別れてリキんとこ行くつもり?」

「だから、リキは関係ないって!大体リキにはラブラブの彼女がいるじゃない!」

「じゃ、アイツ?」

「もう、何??私は一人になりたいの。誰とかじゃなく。ただのチーちゃんの弟子に戻りたいの」

バシッ!と音がして、頬っぺたが熱くなった。

「もうイヤ!」大声を出すとびっくりして母と兄が来た。

身内には見られたくない体勢。。。でも、なりふり構っていられなかった
「助けて!!」叫ぶと、兄があっくんを引き離してくれた。
警察を呼ぶ。といいながら泣いている母。
あっくんを一発殴る兄。
修羅場と化した我が家に父が帰ってきた。

「あっくん、下に来てくれるかい?」父が静かに言った

父とあっくんは下で話していたが、しばらくしてあっくんは帰っていった。

「近々、あっくんのご両親にも来てもらって話をする。ミオは心配しなくていい」
いつもはのほほんとしてあまりしゃべらない父。
仕事が忙しくてなかなか顔も合わさない父。
父の慈愛を感じて涙が止まらなかった
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