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会えたから
第11章 春はめぐり
年が明け、第1回目の塾の日。

授業なんて、頭に入るわけもなくとにかく終わりを待った。。。

塾の出口で待つ



。。。。。出てこないカイ君



(今日は来ていないのかな?)と帰りかけたら後ろから


「ごめん。待たせた」と声が聞こえた


(ま、ま、ま、待たせた??)

(うっきゃーーーー!!勝手に待ってただけなのに)

(てか、待ってるって知られてた??!!)

心臓が飛び出しそうなほど驚いて「う、ううーーーん。待ってたって訳でも。。。」と言ってしまった
そんな私のアタフタする姿をみてクスっと笑ったカイ君

「いつも待っててくれるじゃん?」とニヤリと余裕の返し。

(こういうところが、慣れてるというか、計算なのか、自然なのか分からない。。。)


「う、うん。」と答える間もなく


「じゃ、帰ろ」とスタスタと歩き出す。いつもの速足。


(そうだ!大げさだけど、今日が「今生の別れ」かもしれないんだ!絶対電話番号きかなきゃ!)意を決して


「で、電話番号教えて!」と後ろ姿に向かって叫ぶように言った。
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