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第11章 春はめぐり

「ん？電話？？ポケベル教えるよ。」


まだまだポケベルの時代。
しかも、番号しか出ないやつ。。。


といってカイ君は番号をさらさらとかいて渡してくれた。

その紙を握りしめ、電車を後にする。

（はぁ～～～っ！言えた。。。。あ！！！！私の番号言ってない！！）


実は私は諸事情で部屋に電話があった。それも家の電話とは別の番号で。

結局自分の番号を言えないまま、受験の日を迎えた。