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ディープフォレスト
第4章 言霊


アキトは
小高い丘から
フォレストの大木を
眺めていた。


アレだけ大きな樹木を
『倒す』には
どうしたものかと
思案する。


(幹を倒すには無理がある。枝を全部落としていくか……。焼き払うのが一番早いだろうが、あの中にまだオレみたいに助かる人間がいるんだろうか)


そこまで考えて
頭を振るう。


(どっちにしても火はダメだ。周りの森を全て焼いてしまう)


周りの森が
フォレストと同じ
化物であるなら
話は別だ。

見たところ
普通の木にしか
見えなかったが。


「……攻撃を始めたら、奴らがまた牙をむくんだろうか」


一人で敵うとは
思っていない。


フォレストに挑んで

自分のあるべき人生を
終えてしまおう、

戦いに生きよう、

――これまでのように。


それが
エバーたちにとって
迷惑であるなら

アキトを殺すのは
エバーたちでも良かった。


迷うことも
悩むことも
性分にあわない。

まして
祀り上げられる存在になど

なれるわけがない。


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