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セックスと愛とフレグランス
第6章 ハイスクール

「このジャージだよ、ジャージ」自らの肩口を指で摘まんだ佐目は、くんくんとその周辺の匂いを嗅いだ。
数秒間吸い込むと「うはぁーっ」とため息を漏らす。
「このジャージには愛しい愛しい愛先輩のシャンプーの香りが染みついてるんだよ。洗濯しちゃうとローズの香りが消えちゃうだろ。――だからさ、家に帰ったらビニールにでも入れて保管しておこうかなって考えてるんだ」
佐目の表情からは察するに、そのくだらない構想を真剣に思案しているように見えた。
変態かこいつは、と胸底で悪態をつく。
数秒間吸い込むと「うはぁーっ」とため息を漏らす。
「このジャージには愛しい愛しい愛先輩のシャンプーの香りが染みついてるんだよ。洗濯しちゃうとローズの香りが消えちゃうだろ。――だからさ、家に帰ったらビニールにでも入れて保管しておこうかなって考えてるんだ」
佐目の表情からは察するに、そのくだらない構想を真剣に思案しているように見えた。
変態かこいつは、と胸底で悪態をつく。

