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セックスと愛とフレグランス
第7章 兄の彼女
振り返った智広は、愛先輩を横目でさり気なく覗いた。

背筋を伸ばした彼女はバスルームに視線を向けながら何やら考え事をしているように見えた。

これからの段取りを思い浮かべているのか、智広との過去の出来事に思いを馳せているのかは定かではない。

愛先輩の容姿を横目で眺めながら、佐目には「大人っぽい女性だ」とだけ説明した。

そうかそうか大人っぽい女性かぁ、と羨むような口調でいう彼は「おっぱいは大きいか?」と訊いてきた。

おっぱいの大きさは、佐目だけでなく、ほとんどの男性諸君にとって「魅力のある女性」の判断基準なのかもしれない。
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