パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第8章 とまどい

ローテーブル上に置かれたリモコンを手に取るとエアコンに向けてスイッチを入れた。

数秒後、低い音を立てて冷気が流れてくる。

心地よい風に当たりながらアンティークチェストに置かれた白い小箱の目を向ける。

そこには、春休みに両親と訪れたフランスで購入した香水が置かれていた。

小箱の下方には「ＣＨＡＮＥＬ」と白抜きで表示されている。

「シャネル・レ・ゼクスクルジフ」

シャネルブランドが出している高級フレグランスであり、愛先輩がシャネル好きと知って、いつかプレゼントしたいと考えていた商品である。