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郁美の真実 〜妻を閉じ込めた魂の檻〜
第7章 〜Uとの心理戦〜
「なにか、郁美さんにもそんな雰囲気を感じてしまって...」
(全然感じられませんでした...私の目はフシアナです。)

以前Uが画像を投稿した際に書き込んでいた「郁美の秘密」...

Uが郁美に閲覧者とやりとりをさせるために作成した「みるく」の画像投稿スレで、私の
「初体験はいつですか?」という質問に、
「11歳です。」と答えてしまった郁美。

私なりに過去の経験に照らして、郁美の過去の秘密とは性犯罪の被害に遭ったとかいう類のものではないかと考えていた。

さらにUにメールを送る。


「私の経験からして、彼女の過去の闇をふたりだけで抱えるのは、かなり辛いことでした。誰にも相談することができず...」

「もし、私の勘が正しいなら、お二人も苦しんでるんではないかと...」

Uから返信があった。

U
「重い話ですよ?話せば長くなります。聞けますか?」


「はい。聞かせてもらえないでしょうか?」

U
「わかりました。SEさんには弱みを握られてることですしwww」

U
「郁美に過去のことを打ち明けられたとき、話の中身は相当重いものだったんですが、生涯でオレにしか話したことないって言われました。」

「オレは郁美の特別なんだと思うと、浮かれてしまいました。」

「ただ、時間が経つにつれて、自分ひとりで心に留めておくのが少し息苦しくなって、酒に酔った勢いで、オレと郁美の関係を知っている一部の人間にさわりだけ話したこともありました。」

「でも、ダメですね。ヤツら興味本意で面白がるから。こっちの気持ちなんかわかってない。」

ここから3時間ほど、明日も仕事があるにも関わらず、私とUのメールのやりとりは続いた。

さすがにUは頭のいい男だった。

メールの文章は表現力が豊かで、過去、郁美の身に何が起こったのか、まるで実際に見てきたかのように私の脳内に再現された。

「郁美の過去の秘密」とは、吐き気のするような重い内容だった。
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