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郁美の真実 〜妻を閉じ込めた魂の檻〜
第8章 〜郁美、小学5年生 地獄の始まり〜
「郁美、何をしていたのか説明してごらん。」

叔父が郁美を問いただすが、郁美自身も、なぜ寸前までの行為をしていたか分析できていない。

当然叔父に何も説明できるはずもなく、ただ黙り込むしかなかった。

すると叔父が、深刻だが、やや落ち着いた口調で話し始めた。

「郁美、いま郁美がしていたことは大変なことなんだ。郁美、これはエッチなことだよ。」

郁美は「ハッ」とした。

生まれてこの方、誰かから自分がエッチだなどと言われたことはない。

潔癖な郁美は「女の子がエッチではいけない」「自分がエッチなはずがない」と思い込んでいた。

今、尊敬する父親の兄から、もっとも指摘されたくない点を指摘された。

郁美は羞恥心が極まり、何も言えず顔を真っ赤にした。

さらに叔父が続ける。

「叔父さんは今、困っているよ。どうして郁美がこんなにエッチで悪い子になってしまったんだ。」

「このことをお父さんやお母さんが知ったらどうなる?お母さんはショックで、また入院してしまうかもしれないよ」

郁美はこの言葉に恐怖を感じた。

「大好きなお父さんとお母さんに、こんな恥ずかしいことを知られたくない」

強い羞恥の感情と恐怖で、すでに幼い郁美の思考能力は完全に奪われてしまった。
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