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郁美の真実 〜妻を閉じ込めた魂の檻〜
第10章 〜背徳への萌芽〜
早紀
「そ、そう....」

早紀は黙り込んでしまった。

郁美には意外だった。

次には、「どうしたの?なにがあったの?」

と矢継ぎ早に聞かれるのだと思っていた。

しばらく沈黙があって、早紀が口を開いた。

早紀
「パパの....パパの書斎には行ったの?....」

郁美
「しょさい?....駅の近くのお部屋のこと?....」

早紀
「....行ったんだね。どうして行かないといけなくなったの?」

郁美
「あのね....お姉ちゃんちのわたしの部屋でね....お姫さまゴッコしてたんだ....ちょっとへんなことだったのを叔父さんに見られて...怒られちゃった....」

早紀
「....そう....」

郁美
「それでね....わたしがしてたことがエッチなことだから、エッチを治すって....」

早紀
「....」

「パパとセックスした?」

郁美
「.......うん」


早紀
「......」

郁美
「......」

早紀
「....お姉ちゃんもね....パパとセックスしてるの....」

郁美
「!!!」
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