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郁美の真実 〜妻を閉じ込めた魂の檻〜
第11章 〜さらなる地獄、そして終焉〜
叔父の性愛玩具となった郁美。

幼い郁美には過酷な日々だった。

しかし事態はさらに悪化する。

郁美が小学校6年生になった夏休み、郁美は私立中学の受験を控え、時折叔父からの性的虐待を受けながらも勉強に打ち込んでいた。

そんな郁美には身近に優秀な家庭教師がわりとなる人物がいた。

当時叔父の長男は成績優秀で、有名な私立進学高校に通っていた。

名前を「義彦」という。

それで、郁美は課題などで解らないところがあれば、義彦に勉強を見てもらうことがあった。

郁美は、本来ならば、少しでも叔父との関係するものから遠ざかりたいと思っていたが、郁美の母が病気がちで、父親も多忙な環境は変わらず、叔父方に預けられるという環境は変えようもなかった。

しかし、長女の早紀とは秘密の共有はあるものの、あれ以来お互いに叔父とのことについて話をするのも避けている。

ふたりとも叔父からの制裁を恐れ、何事もないかのように過ごしていた。

そんな中で、義彦とは特別仲のいい関係ではないが、郁美にとっては無害な存在であった。

義彦は、ヒョロヒョロとした、いかにもガリ勉タイプの野暮ったい男ではあるが、学力に関しては優秀で、郁美の面倒をみてくれたおかげで勉強は捗った。

その成果もあって、郁美は通っている塾で行われた模試で、その地域1位の成績を修めた。

郁美は両親が喜んでくれたのが嬉しかった。

郁美は義彦に心から感謝した。
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