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郁美の真実 〜妻を閉じ込めた魂の檻〜
第11章 〜さらなる地獄、そして終焉〜
義彦
「....ゆ....言うことを聞かなかったらバラすからね! 僕の言うことを聞くんだ」

「お父さんとしていることを僕ともするんだ....できないならバラすよ!どうする?」

郁美は絶望した。

絶望から、拒絶する気力も湧かなかった。

郁美はただ黙ってうなずいた。

そこからは幼い郁美にとってさらに過酷な日々が続いた。

義彦は最悪だった。

そもそも勉強ばかりの日々を送ってきた野暮ったい義彦には、女性経験などあるわけはない。

本来、性交渉は、お互いを思いやる気持ちが昇華して行われるものだというような感覚は、まったく欠落している。

それだけに義彦は、これまで抑圧されてきた欲求をただ爆発させる最悪のものだった。

郁美の身体に対する思いやりといった感覚はなく、暴力的で、ただただ若い性欲をぶつけられた。

当然、郁美の弱味を握り、圧倒的に精神的優位に立った義彦の要求は一度で終わるはずもなかった。

義彦は下手に集中力があるせいもあって、一旦ことを始めると、かなりの長時間郁美の身体をむさぼった。

また、偏った知識から、その行動は猟奇的で、様々な異物を膣に挿入されるなど、かなり倒錯した性的虐待を受けることになってしまった。

郁美はただ諦めて従うしかなかった。

それでも郁美は死にたいとは思わなかった。

自分が死んでしまったときの両親のことを思うと死にたいと思うことも許されなかった。

叔父は、義彦も郁美に性的虐待を加えていることは知らない。

郁美はいつ終わるとも知れない、この精神的牢獄に耐え続けた。

ただひたすら両親が喜ぶ姿を励みにして勉強に打ち込んだ。

その成果は実り、見事に難関私立中学に合格する。

ただ、叔父と義彦からの性的虐待は続いた。


しかし....郁美が14歳になった夏、叔父家族が海外に転勤するという形で、郁美の地獄のような生活は唐突に終わりを告げた。
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