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郁美の真実 〜妻を閉じ込めた魂の檻〜
第11章 〜さらなる地獄、そして終焉〜
幼少の頃からいくらかは信頼していた親戚のお兄ちゃんだ。

まだ、黙っていてもらえる可能性があるかもしれないと思った。

郁美は義彦に懇願した。

郁美
「お兄ちゃん、お願い、お父さんとお母さんには言わないで!こんなことお母さんが知ったら病気が悪くなって死んじゃう!」

郁美は義彦の両腕をつかんで涙を流した。

しかし、信頼していたお兄ちゃんの反応は期待を裏切るものだった。

義彦
「郁美....ダメだよ....僕は君のお父さんにもお母さんにも話すよ....郁美がエッチなことをする悪い子だってね。」

郁美
「!!!いやっ!お願い!お兄ちゃん!! お兄ちゃんの言うことなんでも聞くから!!おねがい!!」

郁美が懇願すると、義彦は少し震えた声で話し始めた。

義彦
「....なんでも言うこと聞くの....?」

郁美
「うん! なんでも聞くから!! おねがい! お父さんとお母さんには言わないで!!」

義彦
「....ほ...本当だね?」

郁美
「うん!約束するから!!」

郁美に一筋の光が見えたと思えた次の瞬間だったが、郁美はまた耐え難い地獄の入口に立ってしまったことには気づかなかった。
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