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郁美の真実 〜妻を閉じ込めた魂の檻〜
第12章 〜郁美の彷徨〜
電車内では声を上げることもできず、ただ息を殺して耐えたが、性的絶頂を迎えた郁美は自力で立つことができない状態だった。

しかし、密着した男たちの手が郁美を支え、しゃがみ込むことさえ許されない。

郁美は男たちに宙に浮かされた状態で激しく性的な蹂躙を受けた。

20分ほどの間だっただろうか、郁美が降りる二つ前の駅に差し掛かると、男たちの行為が止まった。

そして、電車のドアが開くとともに、男たちも一斉に電車の外へ流れ出て行った。

電車の奥に残された郁美は、他の乗客に見つからないよう、外されていたブラウスのボタン3つをとめた。

ゆっくりと後ろを振り返ると、特に郁美を気にする風でもなく、まばらに乗客がいるだけであった。

郁美は引き続き立っていることができず、ゆっくりと座席に向かって座ると、さらに脱力して放心状態となり、ぼんやりと宙を見つめるしかなかった。

次の水曜日、郁美は再び同じ電車の同じ場所に乗った。

再び郁美の身体は容赦なく男たちに蹂躙された。

郁美はもう深く考えなかった。

思考を停止させ、ふらふらと同じ電車に乗る。

ところが次の週、男たちは現れない。

その次の週も現れなかった。

それ以後、郁美が同じ電車に乗っても男たちは二度と現れなかった。

どうして男たちが現れなくなったのか...

理由はわからない。

郁美は電車内で男たちに蹂躙されたことばかり思い浮かべ、悶々とした日々を過ごした。

理由はわからないが、男たちは現れない。

郁美はどうしていいかわからず、予備校帰りにパンティとブラジャーを取り、夜の繁華街から入った暗がりを徘徊した。
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