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郁美の真実 〜妻を閉じ込めた魂の檻〜
第1章 〜職場でオモチャにされていた妻〜
私は郁美の件を表ざたにする気はさらさらない。

 とりあえず、そんな心の内を明かさずに、Yから情報を引き出せるだけ引き出すことにした。

 私
「今後どうするかはわかりません。Yさんと話をしてから決めようかと思ってます。」

 Y
「僕はやってはいけないことをしてしまいました。殺されても仕方ないと思ってます。ただ、家族にだけは迷惑をかけたくないんです。僕は何をすればいいでしょうか...」

 私
「Yさんを殺そうとか思ってませんよ、ちゃんと話をしてくれそうなので、まずは話を聞かせてください。それからです。」

 Y
「わかりました。何から話せばいいでしょうか。」

 ここまでは順調だ。とりあえずYは素直に話をしてくれるらしい。

 私が得ていた情報で、Yが郁美をもてあそんだのを知っているのは公園のトイレの件だけだったが、まずはYにカマをかけることにした。

 私
「Yさん、トイレの件ってことは言ってましたけど、それだけではないですよね。全部話してくれますか?」

 Y
「えっ、は、はい」

 私
(やはり1度きりの話ではなかったな。)

 私
「まずはトイレの件から聞かせてもらいます。どういう経過であんなことをしたんですか?」

 ここからYはこと細かにいきさつを話し始めた。

 途中、私は衝撃の事実を知る。


 Yが打ち明けた話を簡潔にすると、こういう内容だ。

 あの日、夕方からの会議の流れで、場所を変え、飲み会となった。

 飲み会の途中、Yにある話を持ちかけた者がいた。

 Yの先輩で「U」という男だ。

 UはYに「郁美を飲ませてベロンベロンにしろ、いいことしようぜ。」

 と持ちかけたらしい。
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