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郁美の真実 〜妻を閉じ込めた魂の檻〜
第1章 〜職場でオモチャにされていた妻〜
以前から郁美が酒に弱く、酔っぱらったのに乗じて身体を触られるようなことは頻繁にあったらしい。

 Yは、またそんな状況を作り出せと言われたのだと思った。

 実際、郁美は飲まされて酒に酔うと、同僚から肩を抱かれたりといった程度の状況になったようだ。

 その後、郁美はとうとう泥酔して意識もうろうとなってしまう。

 飲み会は23:00ごろに終わり、帰りの方向が同じという理由で、UがYとともに郁美をタクシーで送ると言いだしたらしい。

 そして、YとUはフラフラになった郁美をタクシーに乗せると、一緒にタクシーに乗ってその場を離れた。

 タクシーに郁美を乗せる直前、UがYに言った。

「どっか途中でホテル行くぞ。」

 このときYは、飲み会の始めにUから言われた
「いいことしようぜ。」という言葉の意味がわかったらしい。

 酒に酔って気が大きくなったのと、本能的になっていたYは、Uに反対することなく、Uと行動をともにした。

 Uはとある高速道路の高架下にあるラブホテル街に立ち寄るつもりだったらしい。

 ところがタクシーが走行する途中、寝込んでいた郁美が嘔吐を始めた。

 UとYは仕方なく、一旦タクシーを降りなければならなくなった。

 タクシーを降りたのが、あの公園の前だった。

 フラフラの郁美をタクシーから降ろした後は、しばらく公園の入口付近で、嘔吐する郁美を介抱したらしい。

 Yは、「Uの作戦は失敗した。」と思った。

 ところが、しばらく嘔吐を繰り返したあと、再び郁美は公園のベンチで眠り込んでしまったそうだ。

 そこで、Uの目に入ったのがトイレだ。

 UはYに郁美を見ておくよう伝えると、トイレの方へ行った。

 YはUが用をたしに行ったと思っていたが、目的は違った。

 Uは郁美の肩を揺さぶり、声をかけて郁美の意識を確認した。

 Uは郁美がすっかり寝込んでしまい、意識が無いのを確認するとYに言った。

「トイレでしようぜ。運ぶぞ。」

 Yはさすがに度胸がなかった。

 Y
「トイレはマズイですよ。」

 U
「大丈夫だよ、身障者用のいいトイレがある。それに郁美が目を覚ましたりしたら、オレのせいにしたらいいから。日頃のプレイの延長だよ。オレにまかしとけ。」

 私はこのUの発言の内容に違和感を感じたが、続けて当時の状況を聞いた。
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