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時雨
第1章 時雨
雨音が激しい。


今宵はまた、あの姫君が愛されたのだろう。
そして、その床からもれる喘ぎも
大勢の姫君方の憎しみや妬みも
この雨音にかきけされた。

数年前にただ一度だけ愛された私だけ
置き去りにされる。




「何をお考えですか。」


男は言った。


「っ…」

糸がひいている口は、私の言葉をまたず
再び舌を絡ませた。






こうして密会を何度も重ねてはいるが
私は男の名前を知らない。





「陛下のことをお考えだったのでしょう。」

乳房をまさぐり、突起を細やかな指が
はいまわる。

「はぁ…」




「お忘れなさいませ。悪い夢は。」


じんわりと濡れそぼる。

この男の声は、私をせめたてる。


「ここのように素直におなりになれば良いものを」


濡れたそこを指が割り込み
きたる快感にぞくりと背中が震えた。



だが


男は弄ばない。
私の体が欲しているのを知って。


「…動かせ。」


脚はがくがくと震え
そこは衣服を湿らせた。


「御意。」

にやり、と男は笑った。





「あ…はぁ…う…んっ」

数本の指が下の突起を撫でるように
刺激する。

何故だか、思う。

かなうならば、この男の根を
のみこんでしまいたい。


「あん、んはあ…ああ」

「お気をいかせなさいませ。」


乳首と下を同時に愛される。

「ああ、ああっ」

象牙色の肌が、私の体に吸い付き
ため息が男の口からこぼれた。

「このように濡れて」

男をうけいれる口を指が出入した。

「あっ!んん…そのような…あぁ」



「あなた様を欲する私をお選び下さい」

体も運命も許されなくとも






「ああん…ああ、あっ、あ、あ」



忘れさせて

交われなくとも
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