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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第10章 しずくの薔薇
「嬉しいわ……!!もう少し滞在させて貰おうかしら……!!」
ローゼルのとんでもない発言に、ビスカスは慌てました。
「や!いやいやいや!一刻も早く、帰りやしょう!」
「どうして?」
ローゼルは笑いながら、ビスカスにちゅっと口づけました。
「どうしてって、そ」
ローゼルは、今度は長めに口づけました。
「……ねえ、どうして?」
「……どうしても。」
「……どうしてもって、どうして?」
微笑みながら見詰められたビスカスは、ローゼルの左右の頬に口づけて、右の耳朶を甘噛みしました。
「……誰にも遠慮無しにリュリュを抱いて、ぐちゃぐちゃにして突っ込んで噛み付いて、一緒に何度も滅茶苦茶気持ち良くなりてーからですよ」
耳元で囁かれたローゼルは、ビスカスの耳元でくすくす笑ってちゅっと耳朶に口づけて、囁き返しました。
「……私も、誰にも遠慮なくビスカスに抱かれて、ぐちゃぐちゃになって突っ込まれて噛み付かれて、一緒に何度も物凄く気持ち良い所に行きたいわ」
「リュリュ……すげー好きです」
「私もよ?……あ、待って」
ローゼルは石をそっとテーブルの上に置いて、両手で夫をしっかりと抱き締めました。それから二人は微笑み合って、どちらからともなく何度も口づけ合いました。
「……大好きよ、私のビスカス……一緒に、私達の家に帰りましょ」