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セイドレイ【完結】
第2章 いつもの夜

「ハァッ…ハァ………ふ~ぅ……、へへっ…いっぱい出ちゃった。…よいしょっ、と」

慎二は肉棒をゆっくりと抜き取ると、床に転がっている "あるモノ" を拾う。

「…じゃ、ご主人様のザーメンが漏れないようにこれでちゃんと栓しとかないとね」

慎二が床から拾い上げたのは、安っぽいピンク色をしたやや大ぶりな "プラグ" 。
それを躊躇なく、愛液と精液でまみれた亜美の膣内に挿入する。

たった今、巨根から解放されたばかりだというのに──。

「ウッ!ウウッ……うぅぅ……」

亜美は小さくうめき声を漏らし、またしても膣内に差し込まれたその異物に顔をしかめた。


「…へへっ!親父がどんな反応するか楽しみだなぁ~…」

膣口を密閉するプラグを満足気に眺めニヤつく慎二。
ふと、何かを思い出したかのように、部屋の壁にかけられているカレンダーに目をやる。

「おっ…と、忘れるとこだった」

慎二はおもむろに亜美の学習机の引き出しからペンを取り出すと、そのカレンダーへと近寄っていく。

何の変哲もない、どこの家にもあるようなカレンダーに見えるが、よくよく見てみると少しばかり様子が違っていた。

日付の下、通常なら予定などを書き込むスペース。
そこへ書き込まれた、おびただしい量の「正」 の文字──。


「…あれ?今日もう一発書いてあるじゃん!…ちっくしょ~!親父の奴、まさか朝にヤリやがったのかよっ!!」

慎二はなにやら悔しそうにしていた。
なぜなら、今日の日付の欄に、すでに太いマジックで「一」の文字が書き込まれていたからだ。

「…ったくよぉ、60のジジイのくせにどんだけ元気なんだよ。うぜー…」

慎二はそうボヤきながら、しぶしぶその「一」の文字の下に「|」と書き、縦線を追加した。

そうして出来上がった「T」の字を眺めながら、慎二が亜美を問い詰める。

「…で、親父は今朝、どこに出したんだよ?」

「え、えっと…、今朝は……その……お口に…出していただきました…」

「…ふ~ん。そうなんだ。じゃあ今日の中出しは俺が一番ってことね。まぁ…それならいっか。へへっ」


そのカレンダーの文字が表すもの──。
それはほかでもない、「その日に射精した回数」である。

なぜそんなことをわざわざ書き込む必要があるのか、亜美には到底理解できなかった。

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