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セイドレイ【完結】
第16章 初恋
週が明け、月曜日。
4限目が終わるチャイムが鳴り、生徒たちは昼休憩を迎える。
弁当を広げる者、購買に走る者──しかしそれらの中に、亜美の姿は見当たらない。
私立光明学園は4つの棟からなり、主に移動教室で使用する専門設備が集められた「希望の棟」がある。
この昼休憩の時間、人がいないはずの希望の棟──その3階から4階へと上がる階段の踊り場では「パンッ!パンッ!」と粘膜がこすれ合う音とともに、ふたつの影が揺れていた。
「──へへっ、高崎ぃ…先週はおどろいたぜぇ?まさかあんなとこで出くわすとはなぁ…。あのあと水野とはキスくらいしたのか?ん??それとももうハメたのか?あ?どうなんだぁ?」
そう言って腰を振る本山と、それを受け止める亜美。
朝と帰りだけでは飽き足らず、ついに本山は昼休憩に亜美をこの希望の棟へと呼びつけ、セックスに興じていたのである。
本山は亜美を壁に押し付けるようにして抱えあげ、駅弁スタイルで貫いていた。
先日、一晩中バイブで貫かれていた亜美の性器は未だ若干の赤みを帯び腫れていたが、そんなことはお構いなしとばかりに本山は狂ったように腰を打ちつける。
体育の授業を終えたばかりの本山は汗臭く、亜美は思わず顔をそむけるも──本山はその反応さえ愉しんでいるかのようだった。
「お前がちょっとその気になりゃ、あんなガキ簡単に骨抜きにできるだろ?得意のおマンコで中出しさせてやったらどうだ?ん?高校生男子なんてなぁ、猿と一緒だぜ?猿だよ猿!あいつもお前でセンズリこいてんだろうなぁ?!」
(水野くんが…?私で…──?)
「オッ…おぉ…?急に締まりが良くなりやがったっ…お前、意外とああいうのがタイプなんか?チンポでかそうだもなんなぁあいつ!」
(やめて…変なこと…言わないでっ────)
「ふぉぉ…そろそろっ…イクぞっ!?先生のザーメン中に出しちまうぞっ?!おっ!おおっ…ふぉ、ふおお、おっ──イグッ…!イグゥゥゥッ!!」
本山が射精している間も、亜美は貴之の顔を思い浮かべてしまう。
そうすると、カラダの奥がジンと熱くなるような気がするのだ。
貴之と下校したあの日から、亜美のなかでなにかが確実に変化していた。
(私、どんどんおかしくなっていく────)