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セイドレイ【完結】
第18章 踏み絵
それから数時間後──。
日没を迎え、薄暗くなった部屋の中からは「パンッ、パンッ」と粘膜が擦れ合う音がこだましていた。
そう──亜美と貴之は、部屋の明かりをつけることすら忘れ、ひたすらセックスに興じていたのだ。
亜美はニーハイソックス以外の衣服を脱ぎ、貴之も全裸になっていた。
ベッドの上で、四つん這いになる亜美が突き出した尻に、狂ったように腰を打ち付ける貴之。
先ほどまでの戸惑いはどこかへ行ってしまったようだ。
貴之のその荒ぶる腰づかいからは、童貞だったころの面影は感じられない。
もう、その膣内に何度射精しただろうか。
出せども出せども、亜美は貴之の情欲を掻き立てた。
貴之はもはや、例の動画の少女が亜美であるかなどはどうでもよくなっていた。
今はただ欲求のままに、腰を振ることだけしか考えられなかった。
亜美の蜜壷は底無し沼のように、今日までごく普通の少年だった貴之を深淵へと引きずり込んでいく──。
「あっ…気持ちいいぃ……あっあっ…亜美っ…亜美っ!!またイクっ…またイッちゃう………亜美っ…好きっ…大好きだよっ……あぁぁぁぁ……──」
「あんっ…私もっ……水野く…んっっ!すきっ…すきぃ…イクっ…イッちゃうよぉ…──」
ふたりはほぼ同時に絶頂を迎えた。
貴之の肉棒はまたしても膣内で脈を打つものの、そこからはもうほとんど精液は出ていなかった──。
「──じゃ…今日はほんとにありがと。すごく楽しかった」
「お、俺のほうこそ…。まだなんか…夢見てるみたい」
門の前で、帰宅する貴之を亜美は見送る。
「…あ、そういや…月曜から学校…来るよな?」
「ん?あ、うん…行くよ」
「そっか…よかった。月曜の朝、ここに迎えに来るから。一緒に行こうな!」
「う、うん…」
名残惜しそうに何度も振り返る貴之。
亜美はその背中が見えなくなるまで、小さく手を振り見送った。
すると──。
亜美の背後から「パチパチ…」と、気のない拍手の音がした。
「──いや~。やってくれるとは思ったが、まさかここまでとは。素晴らしい。また君を見直したよ」
そこに立っていたのは、新堂だった。
新堂は亜美の肩を抱き、耳元でこう囁く。
「…さ、ここからが本番だよ?私をもっと愉しませてくれ。クククッ」
そう言い残し、新堂は屋敷の中へと消えていった──。