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セイドレイ【完結】
第18章 踏み絵

亜美は両手を広げ、顔にまたがるよう貴之を誘導する。

貴之はよろめきながら立ち上がり、まだ硬さを保ったままの肉棒を亜美の口に持っていく。

「あっ!ああっ…」

亜美は一切のためらいもなく、自身の愛液でベトベトになった肉棒を口に含んだ。
尿道に残る精液を一滴残らず、「チュウチュウ」と音を立てて吸い出す。

「あっあっ……だめっ…亜美っ……」

すると亜美は両腕を貴之の腰へ回し掛け、さらに口の奥へと肉棒を導いていく。

貴之は導かれるままに亜美の顔に馬乗りになると、腰をゆっくり前後させはじめ、その動きは自然と速度を増していく。
射精間もない敏感な亀頭へと走る乱暴な粘膜の感触──それが病みつきになり、気がつけば亜美の口を犯すかのように、無我夢中で腰を振っていた。

野球で鍛えられたガッシリとした貴之の下半身が、小柄な亜美の上で激しく揺れる。

「──あっ…亜美っ!亜美っ…!きもちいよ…やばい、またイキそ………あっ!イクッ…イっク!!イク!!」

2発目の射精が、亜美の口内にほとばしった。
若さゆえか1発目とたがわぬその量と濃さに、亜美はどこかウットリした表情を浮かべ、飲み干していく──。





間髪入れず2度の射精をした貴之は、その後さすがに冷静になった。

「ごめん…。なんか俺…」

「なんであやまるの…?」

「い、いや…。その…なんつーか…亜美は…すげぇな、って」

「すごい?」

「…うん。俺の知らないこと…きっといっぱい知ってるんだな、って思って…」

その言葉には、複雑な感情がこもっていた。
まず、亜美が処女ではなかったということ。
それ自体は仕方がないというか、別にいいのだ。
むしろこれだけの美少女なのだから、非処女だったとしてもおかしくはない。

貴之が感じていたのは、テクニックとも言えるような──亜美のセックスに対する免疫の強さだった。
亜美がセックス慣れしていることはもはや明白であり、そのことが貴之の自信を失わせていたのだ。


「──ごめんね。私も…初めてが水野くんならよかったのにって思ってる…」

「い、いやっ…!違うんだ…その……俺なんかで大丈夫なのかなって…」

「私は…水野くんが大好きだから。水野くんとできてうれしいよ…?だからそんなこと言わないで…ね…?」

「う、うん…。俺も……亜美とできて……めっちゃうれしい……」


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