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セイドレイ【完結】
第22章 種
静かな保健室に、猥雑な音が響き渡る。
本山が腰を前後するたび、その陰嚢が振り子のように「パンッ!パンッ!」亜美の大陰唇を叩いた。
そしてその全体重をかけたピストンに簡素なパイプベッドは軋み、けたたましい金属音が悲鳴をあげる。
亜美は、保健室特有の清潔に保たれた真っ白なシーツに顔を埋め、数ヶ月ぶりに本山に腰を振る。
口や態度ではそれなりに抵抗を示してはいるものの、亜美の中ではもうとりわけ苦痛を感じる行為ではない。
とくに先日のイベントで、長時間に及ぶ集団輪姦を経験してしまった後では、本山に対してどこか余裕すら感じているきらいもある。
「──おっふ…ぉぉおっ!高崎の久々のまんこにっ…!!先生のっ…おっおお!子種汁ぅぅぅうう!!出すぞっ!?出すぞっっ!!!いいか??孕めっ!孕めっ!!おっ!おうっ!おぉぉぉぉぉおおっ!お!」
(ああ…先生の…出てる…──)
ひとまず数ヶ月間溜め込んだ欲求を放出し、満足した様子の本山。
亜美に添い寝するようにベッドに横たわると、ふとこうたずねた。
「──あれから…どうだ?諸々のことは。なにか進展はあったのか?」
「はい…。実は…私───、妊娠…しました」
「なっ…!?」
衝撃の告白──しかし、よくよく考えてみればそれは驚くことではない。
亜美が置かれている状況を考えれば極々自然な結果であり、むしろ遅いくらいである。
「──そう…か。ついにデキちまったんだな。そいつはその…誰の子なんだ?……って、つまらん質問だな。すまん」
いくら想定されていたこととはいえ、いざ現実になると本山はかける言葉が見つからなかった。
そこへ射精後の賢者タイムも手伝って、本山はこのとき亜美に対してはっきりとした罪悪感を抱く。
タイミングを考えれば、それが本山の子でないことは明白であろう。
しかし、本山もその一端を担った者の1人には違いない。
さらに、たった今も欲望に任せて「孕め」などと言ってしまったことに、本山はバツの悪さを感じてしまう。
「──先生の子じゃないですから。安心してください」
本山の動揺を見透かしたかのように、亜美はあっさりとそう言ってのける。
「そんで…どうするつもりなんだ?理事長はもう知ってるのか?」
「はい。どうするかは、まだなにも…。ただ、どちらにせよその前にやらなきゃいけないことがあって────」