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セイドレイ【完結】
第22章 種
グリグリと、亜美のまったくほぐされていない尻穴に、四角い形状の異物がねじ込まれた。
アナルも散々拡張されているとはいえ、潤滑油のない状態での挿入はやはり相当な痛みを伴う。
「──いっ…いたぁいいいいぃぃぃい!!やめてくださっ…イッ、痛いっ!!」
「な~にが痛いだ!お前の言うことなんかもう信じるかよ!ガバガバのくせに!気持ちいいくせにっ…!!」
亜美の懇願もむなしく、慎二はその異物の半分ほどを挿入した所で、その手を緩めた。
これまでさまさまな玩具を挿入されてきたが、今尻穴に刺さっているものはそのどれとも違う感触──。
「──ふぅ。ま、こんくらいでいいかな。じゃ、スイッチオーン!」
すると「ビピッ」という短い電子音のあとに、「ザーッ」という雑音が聞こえてくる。
そして──。
『──私のこと…好き?』
『えっ…?なに言ってんだよ…。好きに決まってるじゃん!』
亜美は背後から聞こえてくるその声に耳を疑った。
そしてようやく、今尻の穴で起こっていることを理解する──。
慎二がアナルに挿入したのは、 "ICレコーダー" だった。
そこには先ほど公園での会話が録音されており、慎二はそれを再生したのである。
『そっか…。じゃあどんなことでも…受け止めてくれる?』
(やめて……)
『も、もちろん…!どうした?家で辛いことでもあった…?』
(もうやめてっ…──)
『あのね、私──、妊娠しちゃったの』
「──私、妊娠しちゃったの~、ってか!…誰のか分からないザーメンでなっ!!おらぁっ!!」
慎二はそう言って、亜美の膣に肉棒を突き刺した。
「──いやぁぁああっ!やめてっ!!いやぁぁあああ!!」
慎二の遠慮を知らないピストンが始まった。
亜美はまるでICレコーダーの音声をかき消すように、いつになく絶叫に近い声で泣き叫ぶ。
しかし、無残にも録音の再生は続いていく──。
『水野くんの赤ちゃん…妊娠しちゃった……』
「──おいおい…?マジかよ。それ水野くんの赤ちゃんじゃないから~!汚ったないおっさん達の臭っさいザーメンで赤ちゃんデキたんだよねぇ?ねぇ?亜美っ?!そうだよねぇ??!」
「やめてっ!!もうお願いっ…あっ!あんっっ…やめて…くださいっ………言わないっ…でっ……」