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セイドレイ【完結】
第24章 性夜の鐘

しかし──そんな驚きも一瞬のこと。
亜美はすぐさま冷静さを取り戻す。
もはや、これしきのことでは動じない。
亜美が、自分の居場所だと言ったこの家は──こんな "ケダモノたち" の住処なのだ。
この場所で生きていくと、ほかの誰でもなく、亜美自身がこの聖なる夜に誓ったのだから──。
(そう。ここが私の家。この人たちが、私の家族──)
するとまずは、慎二がテーブルの上に乗り、仰向けになる亜美の顔面にまたがるようにして腰を屈めてきた。
その巨体の重量に、悲鳴をあげて軋むテーブル。
慎二の毛むくじゃらで汚ならしい尻が、だんだんと亜美の視界に迫りくる。
「──ほら、あーんして?」
亜美の口元に、ホイップやスポンジの破片がこびりついた肉棒をあてがう慎二。
「おっと、その前に…ちゃんといただきますしなきゃダメだろ?」
「いっ…いただき…ますっ……ングゥ!?んんっ…!!」
次の瞬間──慎二は容赦なく、亜美の喉奥へと肉棒を突き刺した。
亜美の顔面に騎乗するかのような、図々しいイラマチオ。
慎二が腰を上下させるたびに陰嚢が亜美の鼻をかすめ、そこからむせ返るような悪臭が漂ってくる。
口内では、肉棒の独特の感触と、舌触りの良いホイップの食感とが混ざり合っていた。
ホイップの甘い味のあとに、慎二の恥垢の味やイカ臭さが遅れてやってくる。
まさに、後味の悪いホイップクリームだった。
「おっおっおっ…あ、亜美?おいちい?ねえ?」
「んはっ……!はぃ…おいしぃですぅ…」
すると入れ替わるようにして、今度は健一が亜美の上へとまたがってくる。

