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セイドレイ【完結】
第27章 愛
雅彦が亜美を探して躍起になっている頃、亜美は田中の部屋でぐったりとうなだれていた。
狭いワンルームの部屋の隅。
昼間だというのにカーテンは締め切られ、薄暗い。
亜美は全裸のまま、首には犬用の首輪が着けられ、鎖で繋がれていた。
「……田中さん、す、すいません」
同じ部屋の中にいる田中に、亜美が声をかける。
「あ、亜美ちゃん?どうかした?…もしかして…また?」
「はい…お願いします……」
「う、うん!分かったよ、ちょっと待ってて…」
田中はそう言いながら亜美に近寄ると、繋がれている鎖を外し、別のリードを首輪に付け替える。
「亜美ちゃん…立てる??」
「はい…大丈夫…です…」
亜美は田中の肩を借りて立ち上がると、田中の持つリードに引かれながら、トイレへ向かう。
そう。
ここでは用を足すのでさえ、いちいち田中にお願いしなければならなかった。
移動用のリードはそこまで長さが無いため、必然的に田中に見られながら用を足さなければならない。
小ならまだしも、大の時は死んでしまいたい程の羞恥が亜美を襲った。
これまでにも、数え切れない程に男達の前で失禁させられたことはある。
慎二にトイレを覗かれたこともあった。
しかし、毎回もよおす度に、他人に手伝ってもらわなければ排泄すらできないこの状況は、多感な年頃の少女には耐え難い屈辱だった。
田中はトイレの前でリードを持ち、どこか興奮したような面持ちで、便座に腰掛ける亜美を見つめている。
他人に視姦されながらの排泄は、いつまで経っても慣れない。
不幸中の幸いは、この田中という男が基本的に物腰が柔らかなことだろう。
また田中は、新堂の許可なく亜美とセックスすることは禁じられていたため、四六時中誰かに襲われる可能性があった武田家よりは幾分マシかのようにも思えた。
しかしー、禁じられているからこその、田中のねっとりとした視線を浴び続けることは、それはそれで苦痛には違いなかった。
それ以上に、この心細さは何だろう。
雅彦、健一、慎二。
三人共、同じ陵辱者には違いないはずなのに。
慣れとは恐ろしいものだ。
亜美はやっとの思いで排泄を済ませると、水を流し、再び部屋へと戻る。
リードから鎖に繋ぎ直され、埃っぽい部屋の中で、何をするわけでもなく、ただ時間だけが過ぎていくのを感じていた。
狭いワンルームの部屋の隅。
昼間だというのにカーテンは締め切られ、薄暗い。
亜美は全裸のまま、首には犬用の首輪が着けられ、鎖で繋がれていた。
「……田中さん、す、すいません」
同じ部屋の中にいる田中に、亜美が声をかける。
「あ、亜美ちゃん?どうかした?…もしかして…また?」
「はい…お願いします……」
「う、うん!分かったよ、ちょっと待ってて…」
田中はそう言いながら亜美に近寄ると、繋がれている鎖を外し、別のリードを首輪に付け替える。
「亜美ちゃん…立てる??」
「はい…大丈夫…です…」
亜美は田中の肩を借りて立ち上がると、田中の持つリードに引かれながら、トイレへ向かう。
そう。
ここでは用を足すのでさえ、いちいち田中にお願いしなければならなかった。
移動用のリードはそこまで長さが無いため、必然的に田中に見られながら用を足さなければならない。
小ならまだしも、大の時は死んでしまいたい程の羞恥が亜美を襲った。
これまでにも、数え切れない程に男達の前で失禁させられたことはある。
慎二にトイレを覗かれたこともあった。
しかし、毎回もよおす度に、他人に手伝ってもらわなければ排泄すらできないこの状況は、多感な年頃の少女には耐え難い屈辱だった。
田中はトイレの前でリードを持ち、どこか興奮したような面持ちで、便座に腰掛ける亜美を見つめている。
他人に視姦されながらの排泄は、いつまで経っても慣れない。
不幸中の幸いは、この田中という男が基本的に物腰が柔らかなことだろう。
また田中は、新堂の許可なく亜美とセックスすることは禁じられていたため、四六時中誰かに襲われる可能性があった武田家よりは幾分マシかのようにも思えた。
しかしー、禁じられているからこその、田中のねっとりとした視線を浴び続けることは、それはそれで苦痛には違いなかった。
それ以上に、この心細さは何だろう。
雅彦、健一、慎二。
三人共、同じ陵辱者には違いないはずなのに。
慣れとは恐ろしいものだ。
亜美はやっとの思いで排泄を済ませると、水を流し、再び部屋へと戻る。
リードから鎖に繋ぎ直され、埃っぽい部屋の中で、何をするわけでもなく、ただ時間だけが過ぎていくのを感じていた。