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セイドレイ【完結】
第36章 審判
「おっ…おっ……おぉっ!おおお!……そうだぞ…このキンタマで造られたザーメンでお前は孕んだんだ……大事に愛でなさい……」

(そっか…男の人はみんな……ここで精子が造られるのね…)

そんな馬鹿げた言葉でさえ、今や亜美の被虐心をくすぐるスパイスとなっていた。

男。男。男。

見渡す限り、どこもかしこも男で埋め尽くされた空間。
その中にたった一人、女として存在している自分。

得体の知れないゾクゾクとした興奮が亜美のカラダに走る。
男達のむせ返るような熱気を帯びた臭気が、亜美の理性を徐々に奪って行く。

思考を放棄することがこんなにも心地よいとは思わなかった。
どうしてあんなに頑なだったのだろう、と亜美は過去の自分を遠くから俯瞰していた。

もっと早くにこうしていれば、傷つかずに済んだというのに。
余計な人間を傷つけずに済んだというのにーー。


「あっ…イクッ…イッちゃう…!気持ちいいっ…!ああああああああぁぁぁ…」

もう何度噴いたか分からない潮が、正常位で亜美を犯す男の顔に噴きかかる。

「…うぉっ!?けっ…やっとスイッチ入ってきたか?腹ん中の子にも聞かせてやれっ!この淫売がっ…」

(もっと…もっと罵って…汚して…)

亜美は自らその両脚で男の胴体をカニ挟みし、背中に腕を回して抱き寄せると、あんぐりと口を開けてべろを出した。

「おぉ…?どうした…今日はやけに素直じゃないか?んん?どれ…待ってろよ…?んんっ…」

男はやや興奮気味にそう言うと、口の中に溜めた唾液を亜美の口内に垂らす。

「あはっ…あっ…あへっ……おいちぃ…んんっ……んぅ」

恍惚とした表情で男の唾液を飲み下す亜美。
するとそれを見た別の男が、すかさず反対側から肉棒で亜美の口を塞ぐ。

「お口が寂しいならちゃんと言わなきゃ?ほら、お腹の子のパパのおチンポだぞっ…??」

男達は、皆口々に亜美が孕んだことを強調しながら、いつも以上に興奮している様子だった。

男達の体臭、体液、粘っこい汗の応酬に襲われながら、亜美は何度も気が遠くなるような絶頂に達した。

そんな熱気と湿気を帯びた宴は、日をまたいでも終わることなく、更に勢いを増すようだった。


本山はひとり部屋の片隅で、股間にテントを張らせながら、ただただその光景をじっと眺めているしかなかったーー。
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