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セイドレイ【完結】
第39章 分水嶺
男の精巣から作り出された精液は、久々に本来向かうべき目的地を目指して発射された。
全身を痺れるような快感が襲う。
男は何度も腰を打ち付けては、亜美の子宮を目掛け特濃のザーメンを放った。

それから僅かに数秒遅れて、亜美も大量の潮を噴いた。
オーガズムと共にしぶきを上げた潮が、男の上体に噴きかかる。

亜美はそのまま、男の胸に倒れ込む。
汗で濡れた男のワイシャツに頬を寄せながら、今なお膣内で脈打つ肉棒の鼓動を感じていた。

汗とあらゆる体液が入り交じり、二人はじっとりとした湿気に包まれる。


(私…知らない人に…またこんな姿…見られちゃってる……)


腰を振るのに必死で男は気づいていないようだが、亜美と菅原は自分達に向けられた周囲の視線に勘づいていた。

男が背にしているベンチの後方、植樹の茂みの中で、この公然猥褻を監視する複数の視線があることに。

「…お前の雌の匂いに引き寄せられたんだな」

菅原のその言葉に、男はキョトンとした表情を浮かべる。
そしてすぐにハッとなり、身をよじって後方を振り返った。

「もし良かったら、あなた方も一緒に愉しみませんか…?」

菅原がそう言うと、茂みの中からガサガサと音を立てながら、2人の男が姿を現した。

一人は会社帰りと思われるサラリーマン、そしてもう一人はジョギングでもしていたのだろう、Tシャツにジャージを履いていた。

いつから見られていたのかは定かでは無いが、2人とも股間の膨らみを隠すように、不自然に前屈みの姿勢でよそよそしく立っている。

ジャージ姿の男が言う。

「こっ…これは…撮影か何かです…か?」

「いえいえ、ただの趣味ですよ。驚かしてしまったなら申し訳ない。ま、見ていたならもう説明は要りませんよね?」

菅原はそう言うと、男に跨る亜美の両膝の裏に手を回し、亜美を開脚させるようにして抱え上げた。

たった今男が放ったザーメンが、膣口のワレメから垂れ落ちる。
それを見て、2人の男はゴクリと唾を飲む。

「…こんな便器で良ければ使ってやってくださいよ。…さ、ちゃんと自分からもお願いしなきゃダメだろう?」

菅原に絆され、亜美が口を開いた。

「わっ…私の…汚いおっ…オマンコで良ければっ……使っていただけませんでしょうかっ……」


深夜の公園。
ベンチ横の外灯が、まるでスポットライトかのように5人を照らしていた。
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