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セイドレイ【完結】
第8章 終わりの始まり
亜美はその夜、この世界を逆さまに見ていた。
屋敷のなかにある、普段は使われていない大広間。
その場所で亜美はひとり「マングリ返し」の格好をとらされ、太い柱に縄で胴体をくくり付けられていた。
もちろん全裸だった。
あらわになった膣穴には、健一が挿入したタンポンが経血を吸収している。
そして、もうひとつの穴。
この日、健一によって無理矢理こじ開けられてしまった肛門には、その穴のサイズに似つかわしくない極太のアナルバイブが突き刺さっていた。
夜の静けさの中、「ヴーン…ヴーン…」と、バイブの振動音だけが部屋にむなしく響いている。
(私は…普通じゃない……────)
♢♢♢
今から数時間前の夕方。
健一と亜美が公園から帰宅すると、雅彦が鬼の形相で家の中にいた。
亜美を勝手に連れ出したことを知った雅彦は激昴し、健一と口論になる。
その騒ぎに、普段なら家族の揉めごとには一切関わろうとしない慎二も、珍しく2階から様子を見に降りてきた。
怒りで興奮する雅彦に対し、さらに健一は火に油を注ぐ。
亜美の "もうひとつの処女" を奪ったことを、雅彦へと告げたのだ。
「…別に好きにしたらいいって言ったのは親父じゃねぇか!」
「うるさい黙れっ!大体、ワシに断りもなく亜美を勝手に連れ出して、貴様は一体どういうつもりなんだっ…!!」
「親父がもったいつけてチンタラしてるからいけねぇんだろ?!亜美が生理のときはケツ使えばいいだけなのに、いつまでもやろうとしねぇから俺がやってやったんだよ!!」
「…この野郎っ…!!」
そんなヒートアップを見せる2人に、亜美は怯えている。
「…まぁまぁ、おふたりさんとも。ちょっと落ち着こーぜ?」
慎二がそこへ割って入る。
「…そりゃさ、兄貴が抜け駆けしたのは俺も腹立つけど~。親父がいつ亜美のアナルにブチ込むのかな~っていうのは、俺も気になってたワケよ」
目の前で、3人の男が亜美の尻穴を犯すことについて口論している。
亜美にとってこれ以上の辱めはないだろう。
「ま、いいじゃん?てか、一番怒っていいのは俺だぜ?親父は処女もらってるし、兄貴はケツ穴だろ?俺どーすんの?もう穴ないじゃーん!って感じだし」
「お前は働きもしないでずっと家にいて、好きなだけヤレるんだからそのくらい当然だろ?!」
今度は兄弟2人の口論が始まる。