この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セイドレイ【完結】
第8章 終わりの始まり

「あーはいはい、ったくめんどくせぇな兄貴も親父も。とにかくさ、ヤっちまったもんはしょうがないじゃん。な?亜美もそう思うだろ?」

慎二からの唐突なパス。
亜美は思わず顔を引きつらせる。

「あれ?なんだよその目は。言いたいことあんのかよ」

「い、いえ…」

「けっ、どうせケツの穴でもヒィヒィよがってたんだろ?いつもみたいにさ。本当にド変態だよな~」

「っ…!」

亜美は、「違う!」と大声で叫びたかった。
悔しさと惨めさで、今にも死んでしまいそうになる。

さらに慎二が続ける。

「…とにかく、親父が何を考えてたのか知らないけどさ、俺らケンカしててもいいことないぜ。だろ?だって、同じ秘密を共有してんだし」

少し間を空け、健一もそれに続く。

「…だな。俺は今まで、なんでも親父の言うとおりにやってきたんだ。だからこっからは、フェアに行こうぜ。やろうと思えば、俺が亜美を逃がすことだってできるんだ。そしたらこの家も親父も、何もかも終わりだぜ?」

健一の意外な発言に、目を丸くする亜美。


(私を逃がすことだって…できる?)


この3人の親子関係が、亜美にはますます奇妙に映った。
亜美の知る親子というのは、無償の愛情でつながっているものである。

しかしこの3人は、それとはまったく別のなにかで──。


すると、少々怒りの収まった雅彦が口を開く。

「…分かった。このことに関してはもう何も言わん。その代わり────」

雅彦はなにかを言いかけた。

「──いや、まぁいい。どのみち、もう後には引けんからな」


(何のこと……?)


意味深な雅彦の言葉と表情。
他の2人も、雅彦が言いかけたことを察しているようだった。


(まだ…なにかあるの…──?)


「じゃ、この話はこれで終わりっつーことで!でさぁ、俺、いいこと思いついちゃったんだよねぇ~」

いつになく機嫌が良さそうである慎二が、こんなことを言い出した。

「俺たちでこいつのこと、おしおきしようぜ」

ニヤリ、と亜美の方を向いて、慎二が不敵な笑みを浮かべる。

「ルールを破って兄貴を誘惑して外出したんだろ?アナルセックスまでさせてさぁ。今後こういうことがないように、そのカラダに思い知らせてやんないと」

「えっ…──?」


(なにを言ってるの?!私は誘惑なんかしてないっ…──)


/903ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ