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セイドレイ【完結】
第43章 箱庭
「んふっ…んっ……おやかたさんの…おちんぽ……すごいにおい……んっんっ」

「…おっ、おおおっ!…お嬢ちゃん…いつも…こんなことっ…してるんか?おっ…おほぉっ……」


いつもであればとっくに用を足し、今頃は朝に妻が用意してくれた水筒に入ったお茶を豪快に飲んでいるはずだった親方。

弟子二人を外に待たせたまま彼がなかなか戻って来ない理由。

それは、彼もまた『男』だった、ということに尽きるだろう。

彼は何も悪くない。
いつものように尿意をもよおし、いつものように武田家のトイレを拝借しようとしただけなのだ。

いつものように、キレが悪くなった小便を便器に放出して、水を流して外に戻るだけ。

今日はその『便器』が、いつもとは少しばかり趣が違っていた、ただそれだけの話なのだ。


「……ほ、ほんとにいいんかい…?しょんべん飲みてぇなんて…狂ってら……おぉっ…」

今、親方がそう話しかけている相手。

それは他ならぬ、亜美だった。

亜美は洋式便座に腰掛けており、対面で仁王立ちする親方の肉棒を口に咥え、小便が尿道を通過するのを今か今かと待ち構えていた。

親方のがっしりとした固太りのカラダ。
外仕事のせいで浅黒く日に焼けた肌。
酒好きが興じて豪快に張り出した腹。
下半身をびっしりと覆う濃い体毛。

そして、血管の浮き出た赤黒い肉棒。

そこから漂って来る、汗とすえた雄の臭い。

いつも亜美の理性を奪ってしまう、危険な快楽の香りーー。


「…………………アッ、出るっ」


ブルっ、と一瞬の身震いを合図に、亜美の口内を目掛けて小便が流し込まれて行く。
少量ずつ、断続的に噴出する塩辛い尿を、亜美はゴクゴクと喉を鳴らしては食道へ送り込んで行く。


「…おぉっ…お……お嬢ちゃん…ほ、ほんとに全部…飲んじまったのか…?」

排尿を終えた親方が、股ぐらに顔を埋める亜美にそう問いかける。

「んんっ…ゴク………んあっ……はい……とっても…おいしかったです……」

亜美はそう言うと、尿で汚れた親方の肉棒を舌で丁寧に清める。

「オッ……おおおっ……お嬢ちゃんっ…そんなしたらっ……おじさんおかしくっ……なっちゃうぞ…?」

「んふっ…?」

亜美は上目遣いに親方を見上げ小悪魔のように微笑むと、ぶら下がった二つの大ぶりな玉袋へ舌を這わす。
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