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セイドレイ【完結】
第45章 男達の晩夏

日曜日の昼下がり。
とあるファミリーレストランで席を囲む貴之とあすかの姿があった。
貴之は何やら痛そうな様子で、左の頬に手を当てている。
「...ふ~ん。で結局、一発思い切りビンタされて終わりってこと?」
「は、はい...それで許してあげるって。...イテテテテ...マジで痛かったっすわ...」
実はこの日、貴之はつい先程まで千佳と会っていた。
例の件について謝罪をするためだ。
貴之は、千佳に何を言われてもいい覚悟で臨んだのだったがーー。
「...なんかあいつ...今、彼氏が居るみたいで。学校の先輩らしいです。...だから、今更俺が現れても迷惑だ、って言われちゃって。で、一発ビンタさせてくれればそれで水に流してやる、ってなりまして.....イテテ...」
「...そっかぁ。まぁ、すごくいい子じゃん?その子。あたしはそう思うけどな。それに君も、その子が今幸せなら、少しは気が楽になったでしょ。君がやってしまったことは消えないけど...さ」
「そ、そうすね...」
「下手すりゃ君がやらかしちゃったことで、その子に一生立ち直れない傷を負わせてたかもしれないんだから。まだその傷は癒えてないだろうし。むしろビンタ一発で済んだんなら安いもんだよね。そっかぁ~もーっとドロ沼な展開を期待してたのにぃ!なんだかガッカリ...」
「あ、あすかさんっ...??」
「あはは。冗談だよ冗談!でもまぁ...さ、もう二度と...相手が誰であっても...あんなこと、しちゃダメだよ?分かった?あたしとの...約束ね」
「は、はい...。もう二度と...しません.....。あっ、そんであの...今日は...ていうかいつも本当に...ありがとうございます」
「いーのいーの。あたしのことは気にしな~いで。ただちょっとだけ君のことがほっとけなくて、勝手にお節介してるだけだから...さ。そうそう!そう言えばアレ...どうなった?例の...元カノちゃんの家に仕事で行くことになったってやつ...」
「あ...はい。結論から言うと、会うことができたんですけど...」
貴之は、亜美に再会したことをあすかに告げる。
もちろん、亜美がトイレで待ち伏せて、親方と村尾を誘惑していたなどとはさすがに言えなかったがーー。
「.....亜美は、妊娠してました。何も聞けなかったですけど...」
とあるファミリーレストランで席を囲む貴之とあすかの姿があった。
貴之は何やら痛そうな様子で、左の頬に手を当てている。
「...ふ~ん。で結局、一発思い切りビンタされて終わりってこと?」
「は、はい...それで許してあげるって。...イテテテテ...マジで痛かったっすわ...」
実はこの日、貴之はつい先程まで千佳と会っていた。
例の件について謝罪をするためだ。
貴之は、千佳に何を言われてもいい覚悟で臨んだのだったがーー。
「...なんかあいつ...今、彼氏が居るみたいで。学校の先輩らしいです。...だから、今更俺が現れても迷惑だ、って言われちゃって。で、一発ビンタさせてくれればそれで水に流してやる、ってなりまして.....イテテ...」
「...そっかぁ。まぁ、すごくいい子じゃん?その子。あたしはそう思うけどな。それに君も、その子が今幸せなら、少しは気が楽になったでしょ。君がやってしまったことは消えないけど...さ」
「そ、そうすね...」
「下手すりゃ君がやらかしちゃったことで、その子に一生立ち直れない傷を負わせてたかもしれないんだから。まだその傷は癒えてないだろうし。むしろビンタ一発で済んだんなら安いもんだよね。そっかぁ~もーっとドロ沼な展開を期待してたのにぃ!なんだかガッカリ...」
「あ、あすかさんっ...??」
「あはは。冗談だよ冗談!でもまぁ...さ、もう二度と...相手が誰であっても...あんなこと、しちゃダメだよ?分かった?あたしとの...約束ね」
「は、はい...。もう二度と...しません.....。あっ、そんであの...今日は...ていうかいつも本当に...ありがとうございます」
「いーのいーの。あたしのことは気にしな~いで。ただちょっとだけ君のことがほっとけなくて、勝手にお節介してるだけだから...さ。そうそう!そう言えばアレ...どうなった?例の...元カノちゃんの家に仕事で行くことになったってやつ...」
「あ...はい。結論から言うと、会うことができたんですけど...」
貴之は、亜美に再会したことをあすかに告げる。
もちろん、亜美がトイレで待ち伏せて、親方と村尾を誘惑していたなどとはさすがに言えなかったがーー。
「.....亜美は、妊娠してました。何も聞けなかったですけど...」

