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セイドレイ【完結】
第48章 罪と罰

「...あ...ああ...武田さん...こりゃお見苦しいところを...失礼...」
力無くそう言った本山は、モニター室に置かれた椅子に縄で括りつけられ、身動きを封じられている。
顔には殴られた跡。
菅原程の傷では無いが、それが暴行を受けたことによるものなのは明白だった。
いつも履いているジャージのズボンの股間の部分に染みが出来ている。
恐らく長時間拘束されたことにより、尿意を我慢できなかったのだろう。
「す、すいません...臭ぇったらありゃしねぇ。これでもだいぶ我慢したつもりだったんすけど.....はは...」
「そんなことは気にしなくていいっ...!それより大丈夫かっ!?一体何があったんだっ...!?」
「...話せば長くなるんすけど...俺ぁヘタこいちまいまして.....せっかく真人間になろうとした途端このザマですよ...。すんません。とにかくっ...じきに新堂さんがここに戻って来ますんで、手短に話します...」
本山は、監視モニターのデータをコピーしているところを新堂に見つかり、やむ無く全てのデータを削除せざるを得なかったという事実を雅彦に説明する。
同時に、盗聴器によって亜美がスマホを所有していることを知った新堂は、それを本山に追及し、その際に暴行を加えられたとのことだった。
「...幸い、俺はスマホの在り処を知りません。だからどこにあるかはバレていません...。俺が亜美にスマホを買ってやったことは認めてしまいましたが...」
「そ、そうか...実は、今夜にでも話そうと思ってたんだが、亜美のスマホは今ワシの手にある」
「そう...でしたか。なら...良かった。...武田さん、すんません。ちょいと俺の右のポケットから...取ってもらってもいいですか?」
「ポケット...?わ、分かった.....」
雅彦が本山のポケットをまさぐると、そこには小さな物体がひとつ入っていた。
「こ、これは...?」
「...はい。ご覧の通りUSBメモリです。全部じゃあありませんが、コピーできた分のデータが入っています。新堂さんは機械には疎いみたいで...へへ、USBの中身も消したと見せかけたら、まんまと騙せちゃいました...」
「本山先生っ...」
力無くそう言った本山は、モニター室に置かれた椅子に縄で括りつけられ、身動きを封じられている。
顔には殴られた跡。
菅原程の傷では無いが、それが暴行を受けたことによるものなのは明白だった。
いつも履いているジャージのズボンの股間の部分に染みが出来ている。
恐らく長時間拘束されたことにより、尿意を我慢できなかったのだろう。
「す、すいません...臭ぇったらありゃしねぇ。これでもだいぶ我慢したつもりだったんすけど.....はは...」
「そんなことは気にしなくていいっ...!それより大丈夫かっ!?一体何があったんだっ...!?」
「...話せば長くなるんすけど...俺ぁヘタこいちまいまして.....せっかく真人間になろうとした途端このザマですよ...。すんません。とにかくっ...じきに新堂さんがここに戻って来ますんで、手短に話します...」
本山は、監視モニターのデータをコピーしているところを新堂に見つかり、やむ無く全てのデータを削除せざるを得なかったという事実を雅彦に説明する。
同時に、盗聴器によって亜美がスマホを所有していることを知った新堂は、それを本山に追及し、その際に暴行を加えられたとのことだった。
「...幸い、俺はスマホの在り処を知りません。だからどこにあるかはバレていません...。俺が亜美にスマホを買ってやったことは認めてしまいましたが...」
「そ、そうか...実は、今夜にでも話そうと思ってたんだが、亜美のスマホは今ワシの手にある」
「そう...でしたか。なら...良かった。...武田さん、すんません。ちょいと俺の右のポケットから...取ってもらってもいいですか?」
「ポケット...?わ、分かった.....」
雅彦が本山のポケットをまさぐると、そこには小さな物体がひとつ入っていた。
「こ、これは...?」
「...はい。ご覧の通りUSBメモリです。全部じゃあありませんが、コピーできた分のデータが入っています。新堂さんは機械には疎いみたいで...へへ、USBの中身も消したと見せかけたら、まんまと騙せちゃいました...」
「本山先生っ...」

