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セイドレイ【完結】
第48章 罪と罰

「...役に立つかは分かりませんが。武田さん、長居は禁物です。多分そろそろ...新堂さんが戻って来ます。早く行って下さい...」
「し、しかしっ...君をこのままにしておくわけにはっ...!」
「...ありがてぇ。でも心配はご無用ですよ。ここで俺が居なくなったら、高崎が危ない。あいつは今日も身重なカラダ張ってるって言うのに、俺ときたらとんだ体たらくだ...」
そう言われ、雅彦が地下室の中に目をやると、亜美は今夜も会員の相手をしている真っ最中だった。
「クソッタレめ...!」
雅彦は拳のUSBメモリをぎゅっと握り締め、歯を食いしばる。
「...武田さん、すんません。まだ新堂さんにバレてはいないとはいえ...俺のせいで計画が...頓挫してしまうかもしれない...。念には念を入れるべきでした...。新堂さん、見た目には分からんけど相当お怒りのようでしたんで...じきに何かしらのアクションがあるかもしれません...現に、新堂さんは地下室の鍵に、更に別の
南京錠を掛けて行きました。もう僕らではあの中に入ることすら叶いません。明らかに警戒を強めています...」
「畜生っ、新堂め...!はらわたが煮えくり返っているのは貴様だけでは無いぞっ...!」
「...新堂さんは、俺からスマホの在り処を聞き出せないとなると、高崎に直接聞くことにするでしょう。しかし何故か今のところ、特にそういう素振りは見えない...また何か企んでいるのかもしれません。息子さん達や田中君にも何か危害が加えられるかもしれない。特に、あの酒井という男は...危険すぎます。もう悠長なことは言ってられない。切り札をいきなり使わざるを得ない状況なのかもしれません...」
「...切り札を...か」
「はい。だから俺のことは気にせず、早く行ってください...!」
「...くっ!すまないっ...このことは決して無駄にしない。頼むから無事で居てくれっ...!」
何も知らない亜美は今日も壁の向こう側で、2人の男に前後の穴から串刺しにされている。
雅彦は本山から託されたUSBメモリを握り締め、断腸の思いで地下室を後にし、健一に電話をかけた。
しかし何度コールしても繋がらないため、次に慎二に電話をかけた。
「...慎二か?ワシだ。大事な話がある。今から会えるか...!?」
「し、しかしっ...君をこのままにしておくわけにはっ...!」
「...ありがてぇ。でも心配はご無用ですよ。ここで俺が居なくなったら、高崎が危ない。あいつは今日も身重なカラダ張ってるって言うのに、俺ときたらとんだ体たらくだ...」
そう言われ、雅彦が地下室の中に目をやると、亜美は今夜も会員の相手をしている真っ最中だった。
「クソッタレめ...!」
雅彦は拳のUSBメモリをぎゅっと握り締め、歯を食いしばる。
「...武田さん、すんません。まだ新堂さんにバレてはいないとはいえ...俺のせいで計画が...頓挫してしまうかもしれない...。念には念を入れるべきでした...。新堂さん、見た目には分からんけど相当お怒りのようでしたんで...じきに何かしらのアクションがあるかもしれません...現に、新堂さんは地下室の鍵に、更に別の
南京錠を掛けて行きました。もう僕らではあの中に入ることすら叶いません。明らかに警戒を強めています...」
「畜生っ、新堂め...!はらわたが煮えくり返っているのは貴様だけでは無いぞっ...!」
「...新堂さんは、俺からスマホの在り処を聞き出せないとなると、高崎に直接聞くことにするでしょう。しかし何故か今のところ、特にそういう素振りは見えない...また何か企んでいるのかもしれません。息子さん達や田中君にも何か危害が加えられるかもしれない。特に、あの酒井という男は...危険すぎます。もう悠長なことは言ってられない。切り札をいきなり使わざるを得ない状況なのかもしれません...」
「...切り札を...か」
「はい。だから俺のことは気にせず、早く行ってください...!」
「...くっ!すまないっ...このことは決して無駄にしない。頼むから無事で居てくれっ...!」
何も知らない亜美は今日も壁の向こう側で、2人の男に前後の穴から串刺しにされている。
雅彦は本山から託されたUSBメモリを握り締め、断腸の思いで地下室を後にし、健一に電話をかけた。
しかし何度コールしても繋がらないため、次に慎二に電話をかけた。
「...慎二か?ワシだ。大事な話がある。今から会えるか...!?」

