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セイドレイ【完結】
第53章 落日
すると亜美は、小悪魔のように悪戯な笑みを雅彦へ向けた後、布団の中へ潜り込む。

「こ、こらっ...よさんかっ?そんなことしたって、ワシはもうっ...!」

困惑する雅彦をよそに、亜美は雅彦の上に乗りカラダの向きを変え、シックスナインの体位を取る。

月明かりで青白く照らされた亜美の下半身が、雅彦の目と鼻の先に姿を現し、妖しく揺れている。

この小さなカラダのどこに、こんな迫力を潜めているのか。
丸と曲線のみで描かれたその神秘は、男なら一度は拝んでみたい絶景だった。

陰部はじっとりと湿り気を帯び、たちまち甘く淫靡な牝の匂いを漂わせている。
本来であれば否応にも男を焚き付けるはずの、その香り。

そんな強烈なフェロモンでさえ、雅彦の野性を呼び覚ますことはできない。

雅彦は心底悔しかった。

やっとこんな風に亜美と意識を通わせたのに、肝心なモノが役に立たないのだ。

雅彦にとって、それはどんな罰よりも辛く思えた。
こんなことになるならば、亜美に憎まれたまま死んでしまった方がどんなに楽だっただろうか、とーー。

しょぼくれて萎んだままのペニスを、亜美は口の中で転がす。
睾丸を優しい手つきで揉みほぐし、そこに眠っているはずの遺伝子を目覚めさせようとしている。

しかし雅彦のそれは今や、ただ尿を排泄するだけの器官に過ぎない。
性交渉はおろか、ましてや生殖行為など到底不可能な、無用の長物だった。


「...お父様」

「...すまんな。これはお前のせいじゃない。だから気にするな...」

「...あのね、私...今日も犯されたの...」

「それは...健一か?それとも慎二か...?」

「...ううん。違う男の人」

「...な...に...?」

「犯されている間中も、ずっとお父様のこと考えてたの...」

「お、おい...待て。そいつは何者なんだ...?」

「...気になる?」

「い、いや...てっきりワシは.....」

「...健一さんと慎二さんだけだと思ってた?」

「...あ、あぁ」

「私も...そう思ってた。でも...違ったみたい。お父様の子供が欲しいなんて言っておきながら...私、あんな簡単に...」

「犯らせたのか...?」

「.........はい」

「ここに...出されたのか...?」

「.............はぃ」
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