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セイドレイ【完結】
第53章 落日
それから数時間後。

「……んっ……んぅぅ……」

亜美は、頭頂部に生温い液体がジョボジョボと音を立てて注がれるのを感じて目を覚ました。
目を覚ました、と言っても未だ目隠しはされたままで、亜美の視界に広がるのは暗闇だけだ。

すぐさま、強烈なアンモニア臭が鼻を刺す。
今、頭から顔を伝い流れ落ちるこの液体の正体は、男の小便だった。
誰かが亜美に向かって、放尿しているのだろう。

(そっか…私…また失神して……)


「…お、やっと目ぇ覚ましたか?ほら、綺麗に掃除しろっ…!」

亜美が目覚めたことに気づいた男が、まだ排尿途中の肉棒を亜美の口に無理矢理捩じ込む。

「んぐっ…!?んんんっ……んっ…んんっ……」

萎えた柔らかい肉棒の独特な感触が口の中に広がる。
そこから放出される途切れ途切れの尿を、亜美は喉を鳴らして飲み干して行くーー。


亜美は、今自分がどこに居るのかさえ分からなかった。
車に揺られていたのは1時間弱だっただろうか。
どこかへ到着したのち、目隠しをされたまま車から降ろされた。
その時、一瞬だけ潮の香りが鼻を掠めたような記憶がある。
恐らくここは沿岸部なのだろうか、海が近いようだった。

そして何らかの建物の中に連れ込まれた。
声や音の反響具合から、天井が高くだだっ広い構造をしているようで、普通の家屋では無いことが伺える。

陽が差し込まないのか、外の気温と比べて少々涼しくはあるものの、空調設備は無いようで快適とは言い難く、空気はやけに埃っぽい。

そんな施設の中で、亜美は衣服を剥がされ、何も敷かれていない固い床に立ち膝を付かされた。
そして、両腕を左右に伸ばした状態で手枷を装置され、鎖で繋がれた。

そこから何の説明も無いまま、男達による陵辱がスタートした。
両腕を拘束され上半身こそ身動きが取れないものの、中途半端に自由を与えられた下半身のせいで、結果的に様々な体位を取らされることとなった。

男達はそんな亜美の口を、膣を、肛門を、ただの性欲処理の穴と見立てて、入れ代わり立ち代わり延々と犯した。
もうここに何人の男が居るのかも分からなかった。
四方八方から次々やってくる肉棒を、その肉塊と化した小さなカラダで受け止めているうち、身をよじる程の強烈な絶頂と共に意識を失った。

そしてたった今、目を覚ましたのだった。
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