この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
我が運命は君の手にあり
第4章 第四章
「どちらまで?」

運転手の声がそっけない。

「一番近いホテルに」
「……一番近いとこね」

ミラーで客を見定めた彼は、鼻で笑ってアクセルを踏んだ。
外を眺めていた遼は、膝に触れた北沢の手が、腿を撫で始めた事に驚いた。際どい場所を掠める動きは手慣れたもので、彼女のイメージをまたも塗り替えていく。

(いや、これがこの女の正体だ)

婚約者への裏切り行為を平気でやってのける女。それを嫌悪する一方で、優越を感じていた。
今夜の誘いは独身最後の思い出作りだろう。彼女なら、何食わぬ顔で男の元へ戻っていける。したたかな女だ。
婚約者は、いくつもの病院経営に成功している実力者の御曹司で、誰もが羨む玉の輿だった。

(その男の前では、どんな顔でいるのか。ベッドではどんな風に……)

目に入って来ない景色を諦めた遼は、ミラー越しに運転手と目が合った。北沢が肩に頭をのせてくる。上目使いで見つめ、遼さん、と声を出さずに言った。彼はその頬に触れ、そっと唇を合わせた。

「嬉し……」

北沢の言葉を遮り、再び唇を塞いで舌を入れた。絡み付く熱情に期待が高まる。彼は息つく間を与えない程、激しく口を吸った。

/334ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ