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甘い瞬間まで待っていて
第1章 プロローグ 
しかしある日を境に桂木コーポレーションは

倒産に追いやられた。

「母さん オウリョウって何?」

近所の買い物から帰り 玄関前で響也は口を開いた。

雇われた家政婦も聞いていないふりをして

庭の掃除をする。

「そんな言葉 どこで聞いたの?」

「…。わるいことなの?」

「とにかく須藤のお嬢さんとは

もう会わないほうが良いわ。」

「そんなの嫌だよ。

ユウキちゃんに今度おもちゃ見せるって

約束したんだもん!」

「そんな事すぐお互い忘れるものよ。…

会社を潰した酷い人間は憎むしかないわ。」

響也の母の顔も次第に暗くなっていった。



「あなた…飲み過ぎよ…昼間からお酒なんて…」

「うるさい!

須藤(ヒト)を信用出来なくなった

俺の気持ちなんかわからないだろうが!

ほっといてくれ!」

父は酒に溺れて使用人や祖父にも

八つ当たりする日が増えた。

始めは助けようと手を尽くしたが時が経っても

変わらない父に呆れ使用人や関係者は去って行った。


父さんは黙って外出し

ついには何日も帰ってこなかった。

母も昼間出かける事が増え

両親が夜中、

頻繁に口論になっている様子も聞こえていた。

響也は聞こえないふりをしていた。



広い静まり返った広く大きな家に響也はただ一人。

ロボットの玩具が友達だった。


いつかまた悠妃と

日曜の昼、賑やかに遊べる日が来ると

思ってた。



…なのに 両親は それぞれ浮気して離婚。

響也を誰が引き取る話になると親戚中、

一人息子の俺を邪魔者扱いした。

お金があるときはあんなに ちやほやしてきたのに。

俺は望まれて生まれた訳じゃなかったんだ。


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