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甘い瞬間まで待っていて
第9章 お礼
男性社員ばかりの中で紅一点。

仕事も出来るので嫉妬されることも多かった。

須藤も心配して島を気にかけ相談にのっていた。

しかし 須藤は島の成績が延びる度に

取引先に賄賂でも送っているのではないかと

噂が流れた事もあった。

コンコン…

「須藤、どこ行ってたんだ?

午後からの契約の資料抜けてるのがあったぞ。」

桂木社長は 社長椅子に座る。

「島のこと、程々にしとけよ。

社員から言われてるの知ってるだろ?」

「社長まで言うんですね…」

「人は 人柄に判断されちゃいけないんだ。

冷静な目で見れないと人を雇う立場なら

尚更だ。」

桂木社長は高層階の窓を見ながら答えた。

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