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甘い瞬間まで待っていて
第9章 お礼
何年も築いていたものが音をたてて
静かに…崩れていった。
島は 出社しなくなった。
「本当にお前が盗んだのか?」
桂木は頭を抱えながら何度も両手で
須藤の肩を揺らした。
「…はい。」
「島が やったんだろ?」
「私です。」
島には介護している親がいたはずで。
須藤は嘘を並べはじめた。
盗んだのは島だが。
俺の責任だ。管理不足だったんだ。
9000万…どうしたって返しきれない額だ。
だから
人を疑うことを忘れるなと言っただろう?!」
桂木社長は優しかった。
何度も再建手伝うから職場に残れと言ってくれた。
でも俺には辞表を出す他
浮かばなかった。
静かに…崩れていった。
島は 出社しなくなった。
「本当にお前が盗んだのか?」
桂木は頭を抱えながら何度も両手で
須藤の肩を揺らした。
「…はい。」
「島が やったんだろ?」
「私です。」
島には介護している親がいたはずで。
須藤は嘘を並べはじめた。
盗んだのは島だが。
俺の責任だ。管理不足だったんだ。
9000万…どうしたって返しきれない額だ。
だから
人を疑うことを忘れるなと言っただろう?!」
桂木社長は優しかった。
何度も再建手伝うから職場に残れと言ってくれた。
でも俺には辞表を出す他
浮かばなかった。