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第3章 家庭崩壊の始まり

「みわこちゃん…みわこちゃんまだごはん食べていないけれどどうしたのかな？」
「いらない…いらないわよ…」
「どうして食べないのよ…今日はおとーさんのお給料が少し上がったお祝いにと思ってサラダに入れる豚肉をいつもよりも多くしてあげたのよ…もう少し豚肉を入れてあげるから…ひとくちだけでもいいからごはんを食べてよ…」

りほこは、みわこにこう言った後にごまあえサラダに入っている豚肉を少し分けてあげました。

かすみはみわこにおだやかな声で『再来週は修学旅行ね…』と言いましてから『修学旅行の用意は進んでいるかな？』と言おうとしていました。

しかし、みわこはかすみが修学旅行のことを出してきたことに腹を立ててしまったのでありました。

みわこは、ワーッとなりましてりほこを突き飛ばした後にテーブルの上に置かれていた硬いものでりほこの頭を力を込めて数回殴りつけてしまったのでありました。

（ガーン!!ガーン!!ガーン!!）

「痛い!!痛い!!痛い!!」

みわこが硬いもので力を込めてりほこの頭を殴っていたのをみてしまったかすみは、ビックリした表情でみわこに言いました。

「みわこ!!どうしてりほこさんを殴ったりするのよ!!りほこさんにどんな落ち度があると言うのよ!!」
「やかましい!!りほこはアタシをグロウしたのよ!!アタシの修学旅行の費用を近所に住んでいるボロい女に貸したのよ!!ドロボー!!よそ者!!」
「みわこやめて!!お願い!!」

みわこは、ワナワナと震えた表情で食卓から出ていったのでありました。

かすみは、頭が大混乱を起こしていて冷静に物事を理解することができなくなっていましたので、りほこに対して『みわこの修学旅行の費用を勝手に使ったって本当のことなのかしら!!』と口走ってしまいました。